第62話「血の流水階段」

救出されたヤンはレベロと会見し、ある取引を持ち掛ける

それは、レンネンカンプを人質にとって同盟を離れるかわるに、自分たちと元部下たちの安全を保障させるというものであった。「薔薇の騎士連隊」は壮絶な白兵戦の末、レンネンカンプの拉致に成功。しかし、ヤンとレベロを会わされたレンネンカンプはすべてを知り、絶望のうちに自殺してしまう。ヤン一党は、その死体に化粧を施していきてるように見せかけて、ハイネセンを脱出する。

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ブルーノ・フォン・クナップシュタイン

声・・・檜山修之(幽遊白書の飛影、機動戦士ガンダムSEEDのムルタ・アズラエル、など)クナップシュタイン.jpg

グリルパルツァーと共に次期の帝国軍の双璧になるであろうと期待されていた人物。しかし、ロイエンタールとミッターマイヤーの関係に比すると友誼の描写は少なく、むしろ後述する対抗意識やコンプレックスが多く描写されている。さらには極端なまでの性格の違いも描かれた。旗艦はウールヴールン。レンネンカンプの元で戦術家として鍛え上げられた。真面目な性格の人物で清教徒のようであると評された。しかし上司であるレンネンカンプのような頑固なまでの生真面目さや陰謀性はなく、優柔不断だったようだ。「第1次ラグナロック作戦」作戦ではレンネンカンプ艦隊に属す(少将)。レンネンカンプの同盟駐在高等弁務官就任に伴い、大将に昇進して彼の艦隊の半分の指揮官となる。第2次ラグナロック作戦ではラインハルト直属となりマル・アデッタ星域会戦ではグリルパルツァーと共に前衛を務めたが、ビュコックに翻弄されファーレンハイトを苛立たせた。この戦いでは戦前に先鋒に指名され緊張した表情で応答したり、グリルパルツァーに対するライバル意識を剥き出しにする場面もあった。
大親征の終了と共に新領土総督となったロイエンタールの部下となる。ロイエンタールの叛乱時は、最初は真面目に協力を拒否した。しかし友グリルパルツァーの説得(一緒にロイエンタールを裏切るように仕向けられた。この時グリルパルツァーに対して自分を無学者というシーンがある)を拒みきれず、ともに第2次ランテマリオ会戦に臨む。だが自軍をロイエンタール軍の弱点とみなされたため、ミッターマイヤーの命を受けたホルツバウアーの猛攻を受け戦線は崩壊、自身も旗艦の爆発に巻き込まれ戦死する。叛逆にも裏切りにも釈然としない彼の主観では、この最期は不本意なものであった。彼がロイエンタールへの反逆に同調していたことは上層部に知られなかったため、実際にグリルパルツァーが裏切った際にはクナップシュタインの部下がもっとも果敢に抵抗するという皮肉な結果となった。ロイエンタールに最後まで従って戦死した者は階級を剥奪されなかったが、彼もそのひとりとなった。司令部要員として参謀長ヴィーゼンヒュッター少将、副官レーゼル大尉、グリルパルツァーが裏切った際に反撃を命じた中将と少将がいる。