第60話「魔術師捕らわる」

ヤンからの伝言により、メルカッツ艦隊は廃棄処分となる同盟軍戦艦・宇宙母艦の強奪に成功した。レンネンカンプは同盟政府にヤンを逮捕するよう勧告し、レベロは悩んだ末それに従う。オーベルシュタインはヤンを帝国に護送させ、出撃してきたメルカッツを討って反帝国分子を根絶やしにするという策をレンネンカンプに提案する。ヤンは尋問の最中に、自分の逮捕に法的根拠のないことを知り、事態の深刻さに身の危険を感じ始めていた。

http://www.youtube.com/watch?v=N4rpK5npMpQ&index=30&list=PLOapjX7wmRSyflg92IrusyMNAGTAql2UI

 

シドニー・シドレ  シドレ.jpg

声・・・内海賢二(Drスランプアラレちゃんの則巻千兵衛、北斗の拳のラオウ、ドラゴンボールの神龍など)

作品開始時点での統合作戦本部長、同盟軍元帥。がっしりとした体格の大柄な黒人。権力中枢に近いこともあって、政局抗争を繰り広げているが、基本的に現実的・良識的な人物で、軍内外に広く人望がある。
ヤンが、士官学校にいた当時の校長であり、頭が上がらない人物で、かつ数少ない理解者の一人。士官学校で戦史研究科が廃止されるにあたり、反対運動を展開したヤンらに対して、懲罰として戦史研究科が所有する蔵書の整理を課した。これによりヤンらは蔵書を自由に扱え、戦史研究も大いに行えた実に粋な計らいであった。その他にも実績があったらしく、名校長と評されている。
第5次イゼルローン攻略戦には総司令官兼第8艦隊司令官(大将)として参加。当時のドワイト・グリーンヒル中将、アレクサンドル・ビュコック中将らを指揮し、帝国軍艦隊を並行追撃することにより、要塞に肉薄する活躍を見せる。この作戦は、帝国軍が味方の艦隊ごと同盟軍を要塞主砲トール・ハンマーでなぎ払うという暴挙に出たため結果的に失敗したものの、要塞に肉薄しほんの少しではあるが損傷を与えたことを評価されて、少し時間をおいてから元帥に昇進したようである。
 
自由惑星同盟が銀河帝国に併合されて滅亡した後、グエン・キム・ホア広場での騒乱の際、帝国軍に拘禁される。またその時に帝国軍新領土総督のロイエンタールと面会し、ビュコックやヤンに同盟の命運を託し結果として両名が亡くなり、自分が生き残っていることに自責の念を述べている。
いずれにせよそのまま収監され続け、その後ラグプール刑務所の暴動に巻き込まれて負傷するも、一命は取りとめる。
ジョアン・レベロとは旧知の仲である。普段は共に冗談交じりの憎まれ口を叩き合う仲だが、本来は互いに信頼しており、帝国遠征が決まった際、無謀な出征を止められなかったレベロは「すまんな、シトレ」とつぶやいている。

2014年9月

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