キシリトール

 こんにちは、チョッパー一号です! たまには歯医者らしいネタを書きたいと思います☆

キシリトールは歯にいいの?と言う質問をたまにされます。 答えはyes!です。 ではなぜ歯にいいのか...

キシリトールは天然素材の甘味料で、シラカバやカシを原料におもにフィンランドで生産されています。イチゴやラズベリー等の果物やレタスやホウレンソウ、カリフラワー等の野菜などに含まれています。また体内でも肝臓で1日に5~15g 生産されています。その安全性はWHO(世界保健機構)でも認められています。

ヨーロッパの各国の歯科医師会でも推奨されています。

 では虫歯予防の効果について!  砂糖の場合、糖をムシ歯菌が分解し発酵させて酸をつくりだし、その酸によって歯のエナメル質が溶かされて虫歯ができてしまいます。  一方キシリトールの場合は、ムシ歯菌によって発酵せず、虫歯のもととなる酸が発生しません。しかもムシ歯菌はキシリトールを取り込むことで、エネルギーを消耗して活性が弱まります。さらにキシリトールを長期にわたって使用することで、ムシ歯菌の繁殖が弱まって砂糖からも酸を生産できなくなるのです。  

 毎日私たちの口の中では、食事やおやつなどにより発生した酸を唾液の働きによって中和し、溶けたエナメル質を再石灰化するということが行われています。この中和の作用が追いつかないと、いわゆる、ムシ歯が出来やすい状態だと言えます。キシリトールは唾液の分泌を刺激し、中和を促進させます。そして唾液中のカルシウムがエナメル質と結び付く再石灰化を活発にします。

ちなみに、 フィンランドでは、食事の後と寝る前に必ずキシリトール入りガムをかみます。また小・中学校では食事の時にキシリトール入りガムを配り、小さい時からの習慣づけを行っています。