第106話「柊館炎上」

フェザーンでは、地球教徒が策謀しているとの謎の密告電話と前後して爆破テロが起き、市街は混乱に覆われた。その夜、皇妃ヒルダとアンネローゼの滞在する仮皇宮「柊館」を帝国要人の不在をついて、地球教徒が襲撃した。柊館は炎に包まれるが、アンネローゼの有期ある行動と急ぎ戻ってきた憲兵総監ケスラーの活躍で地球教徒は撃退された。そのショックでヒルダは産気づき、男児を出産した。ローエングラム王朝の帝位継承者、皇子の誕生であった。

 

アルフレッド・ローザス

  声・・・嵯川哲郎(映画の吹き替えでショーン・コネリー、クリント・イーストウッドなど)

   

中将。同盟軍総参謀長。 730年マフィアの一員。本人の将才は「平均よりまし」程度だったが、個性的な幕僚の中にあって人心掌握と温和な人柄による仲裁役を自らに課す。OVA版では、アッシュビーと「ブルース」、「アルフレッド」と呼び合う仲。孫のミリアムによると、「祖父はアッシュビーに功績を横取りされた」と評されている。アッシュビーの離婚の際にも自らも知り合いである彼の妻との間で調整役となった。第2次ティアマト会戦の前に妻を亡くしており、出征していて死を看取る事が出来なかった為に虚脱状態に陥った。しかし結局第2次ティアマト会戦の直前に軍務に復帰し、アッシュビー最後の戦いに身を投じることとなる。
宇宙暦778年に回想録を発表、その回想録が同盟軍史上もっとも貴重な記録の一つとされている。宇宙歴788年、アッシュビー謀殺疑惑の件でヤン・ウェンリーと面談した直後、睡眠薬の量を誤って死亡。78歳であった。当初は死因の不自然さにヤンもキャゼルヌも不審を抱いたが、孫のミリアム・ローザスに対し手紙を残しており[2]それによれば、半ば自殺(死ぬもよし死なぬもよしと、古くなった睡眠薬を大量服用)である事が判明しており、現実より回想の方が楽しくなってきたという理由から何年も前から死にたがっており、ヤンに自分達730年マフィアの話を聞かせたことで過去への旅に立つ気になったらしい。ミリアムは後にヤンにその事を手紙で伝えている。
なお、ブルース・アッシュビー謀殺疑惑の心当たりの有無への回答は「ない。たとえあっても(死人に口なしでは不当だから)いうつもりはない」という「見えざる鉄壁の存在を感じさせる」ものであり、ローザスや730年マフィアの仲間たちが、アッシュビーが帝国軍の内部情報を入手していたことを知っていたかどうかは、結局不明なままであった。

2015年7月

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