第37話「幼帝誘拐」

シューマッハとランズベルクは幼帝エルウィン・ヨーゼフ二世を拉致し、同盟に亡命させようとし新無愛宮に潜入する。ラインハルトがそれを知りながら宮廷の警備を緩めていたために、皇帝誘拐は難なく成功した。急遽集められた提督たちに、ラインハルトは誘拐事件の発生を告げる。彼らは驚くが、ヒルダこの事件の真相を気づいており、ミッターマイヤーとロイエンタールもまた、この先同盟への大規模な出兵があることを予感していた。

 

http://www.youtube.com/watch?v=R78rpWlMHlA&list=PL66722715CC601547

 

レオポルド・シューマッハ    シューマッハ.jpg

声・・・中田譲治(ONE PIECEのホーディ・ジョーンズ、ケロロ軍曹のギロロ伍長など)

フレーゲル男爵の参謀。階級は大佐。有能で冷静、ビジネスマンを思わせる顔立ち。平民出身で30代の大佐、しかも前線であげた武勲ではなく、後方勤務中心にもかかわらず昇進した(それだけの能力を持った人物であった)ことは、旧帝国体制下ではきわめて稀有な例であり、その経歴を知ったラインハルトは、彼が自陣営にいないことを惜しんでいた。
リップシュタット戦役において、フレーゲル男爵に有益な助言を与え、門閥貴族連合軍の敗北が決定的になると男爵に落ち延びて亡命することを勧める。狂乱状態で滅びの美学を唱える男爵に聞き入れられず、道連れを拒否して男爵に殺されそうになるが、すでに男爵を見限っていた兵士達が男爵を射殺したため命拾いする。恩人である部下たちを見捨てることはできず、共にフェザーンに亡命し、乗艦ヴィルヘルミナを売却した代金を元手に、部下達と一緒にアッシニボイヤ渓谷で開拓事業を始める。しかし、その有能さに目を付けたフェザーン政府のケッセルリンクから農場経営への圧力をほのめかされ、皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世誘拐の実行犯として活動せざるを得なくなる。皇帝の救出に陶酔するランズベルク伯と違い、シューマッハは自分達の行為に一片の価値も見出してはいなかったが、ラインハルトに一泡噴かせるのも面白いとも思っていた。
銀河帝国正統政府では准将として提督の称号を与えられるが、同盟降伏後に行方をくらます。後にルビンスキーの火祭りで負傷して帝国軍憲兵隊に拘束され、ランズベルク伯が持っていたエルウィン・ヨーゼフ2世とされる遺体が別人であること、地球教が最後のテロを起こそうとしている情報を提供する。釈放後、アッシニボイヤ渓谷に戻るが、すでにかつての部下達は四散しており、再び開拓に従事したいという希望は実現しなかった。その後、シュトライトの推薦で銀河帝国軍の准将となるが、宇宙海賊との戦闘中行方不明となった。 極めて有能で視野の広い人物だが、不幸にもその才能を活かす場を与えられなかった。

2014年3月

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