第89話「夏の終わりのバラ」

帝国軍戦没者墓地の完工式に出席したラインハルトは、暗殺者の襲撃を受ける。その暗殺者があのヴェスターラントの犠牲者の遺族であったことが、彼の心に氷の刃を突き通した。キルヒアイスを永遠に喪う原因ともなったリップシュタット戦役時のヴェスターラントへの熱核攻撃は、今でも彼の心の傷であると同時に姉アンネローゼへの大きな負債となっていたのだ。茫然自失としたラインハルトは、ヒルダに一夜の慰めを求めるが・・・・。

 

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声・・・大木民夫(剣風奇伝ベルセルクのミッドランド国王、トップを狙えのタシロタツミ、攻殻機動隊の荒巻大輔など)

 

作品開始時点での宇宙艦隊司令長官、同盟軍元帥。帝国からの亡命者の子孫。シトレとは逆に小太りな男。シトレとは四半世紀にわたるライバル。
やや大雑把なところがあるものの優れた戦術指揮能力を持ち、40代半ばまでは前線指揮官としても後方任務でも優れた業績を挙げていた。作中でも外伝「千億の星、千億の光」での第6次イゼルローン攻防戦まで優れた指揮官として描かれている。だが、それ以降は急速に衰えを見せ、第三次ティアマト会戦の直前には任務の優先順位が不明瞭な内容の訓示を出して、グランド・カナル事件を引き起こす結果を招いた。急速に衰えた原因についてはいろいろ噂が飛び交い、「帝国の女スパイに性病を移された」という下品なものもある。
帝国領侵攻作戦では遠征軍総司令官となるが、その衰えのために第6次イゼルローン攻防戦から評価していた作戦参謀アンドリュー・フォーク准将の専横を許し、実質的にフォークの傀儡と化してしまっていた。作戦の危機についてのキャゼルヌの進言も聞いているようで聞いておらず、更にビュコックが面会を求めた時には昼寝をしており、さらにその時に出してあった「敵襲以外は起こすな」という命令のためビュコックは彼に面会出来なかった。そして更に戦闘が開始されると、提督の戦死、味方の降伏、通信途絶など、事態が悪化してしまったのにもかかわらず、グリーンヒル総参謀長の撤退進言まで無視してアムリッツァに部隊集結を命じ、更なる損害を味方に与えてしまう。結局作戦は失敗したため、責任を取らされる形で退役に追い込まれる。シトレの辞任の原因は彼の項目の記述通りだがロボスの巻き添えを食って辞めさせられたと思われても仕方ない見方で世間から見られた。その後は登場しないが、アニメ版では26話ラストの第一期物故者歴々でウランフの前にエントリーされており、死亡した扱いになっている。