第86話「八月の新政府」

イゼルローン要塞のユリアンは、銀河帝国の首都をフェザーンに遷すことによってイゼルローンを孤立させ、その存在価値をなくすというラインハルトの構想を見抜き、民主共和制の火を灯しつづけていくことの難しさを痛感していた。ハイネセンで地球教が不穏な動きを見せる中、イゼルローン共和政府は樹立された。記念式典会場では自然と旧同盟国家の合唱が沸き起こる。ヤンの理想は絶えることなく、時期の到来を待っているのであった。

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ラインハルトとヒルダの間に生まれた男子。新帝国暦3年5月14日生まれ。6月1日に誕生予定だった。だが5月14日に仮皇宮である柊館が地球教徒に襲撃され、騒然とした中でヒルダが産気づきテロが鎮圧された後に病院に搬送され午後10時50分に誕生した。身体的な欠陥はなし(医師の発言)。物語終了間際に誕生したため、特筆すべき言動は残していない。
名付け親はラインハルト。熟考の末、故人となったジークフリード・キルヒアイスのファースト・ネームをミドル・ネームに採用した。「アレク大公(プリンツ・アレク)」と呼ばれるようになる。
アニメでは髪の色と瞳の色がラインハルトに近い。