第83話「祭りの後」

をヤンを救おうと必死に「レダⅡ」内部を走るユリアン。しかし彼が発見したのは、血だまりの中に静かに座るヤンの亡骸であった・・・。イゼルローン要塞に戻った彼は、ヤンの死をフレデリカに告げる辛い役目を負わなければならなかった。ヤンを喪って途方に暮れる不正規隊一同。だが、首脳部は今後のことについて議論を始め、フレデリカとユリアンを新たな指導者とし、ヤンの意思を継いで共和制の芽を守っていこうと決意を固めるのであった。

 

リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン            グリーンメルスハウゼン.jpg

声・・・槐 柳司(ゲゲゲの鬼太郎のぬらりひょん、北斗のケンのリュウケン、ドラゴンボールZの大界王など)

ヴァンフリート星域の会戦に参加したグリンメルスハウゼン艦隊の司令官。乗艦はオストファーレン。この会戦の時、ラインハルトとキルヒアイスは同艦隊に所属していた。

外見は老耄の人としか見えず、多くの者から軽んじられている。青年時代のフリードリヒ4世の侍従武官を務めており、色々世話を焼いていたといわれ、不相応に重用されている、というのが一般的な評価。「居眠り子爵」「ひなたぼっこ提督」などと呼ばれる。姓が長いため非礼にも「グリンメルス」と略されることもしばしばである。

ラインハルトは無能な軍人には怒りを隠さないのが常だが、グリンメルスハウゼン子爵に対してはその怒気も空回りしがちであった。また、キルヒアイスの昇進に口ぞえしてくれたことから、やや婉曲だが謝意を抱いた。

軍人としての才能に乏しい反面、客観的な思考と人を見る目を備えており、門閥貴族の一員でありながら、ラインハルトの才能を高く評価していた。また同時に、その目でラインハルトの叛意も見抜いたかのようで、その目で直視されたキルヒアイスは気押されさえした。同じくラインハルトの叛意を見抜いていた皇帝とも、「人間にできることで、あの若者に不可能なことはあるまい」という意味深な会話をかわした。

その後病に倒れて急衰。最後に当時部下だったケスラーを通じて、聞き集めた貴族社会の数々の秘聞醜聞を、ラインハルトに門閥貴族に対する「『武器』として使ってくれ」と提供した(この資料はラインハルトは受け取らず、代わってケスラーに保管を任せた)。

また、その資料を用いてラインハルトの政敵であるリューネブルクの妻エリザベートに、己の過去のけりをつけさせた。

2015年6月

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