第80話「回廊の戦い(万華鏡)」

機雷で回廊を封鎖する作戦に出たヤンに対し、ロイエンタールは、ゼッフル粒子で機雷原に穴を開けて艦隊を突入させる。各所から放火を受けたヤン艦隊は、メルカッツの献策により帝国軍左翼への波状攻撃を開始。その攻撃からブリュンヒルトを守ろうとしたシュタインメッツ艦隊は旗艦を撃沈されてしまう。物資や人員の量にも拘わらず翻弄される帝国軍。ラインハルトは、ヤン艦隊の死角を瞬時に見抜いて放火を集中し、一時艦隊を後退させた。

 

グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー   ミュッケンベルガー.jpg

声・・・柴田秀勝(マジンガーZの阿修羅男爵、ONE PIECEのモンキー・D.・ドラゴン、マギのアモンなど)

フリードリヒ4世治下の宇宙艦隊司令長官。士官学校を首席で卒業し、その後長く軍歴を誇る人物。多くの軍人を輩出した伯爵家(第2次ティアマト星域会戦当時に父ウィルヘルムは艦隊司令官(中将)、大叔父ケルトリングは軍務尚書(元帥))の次男。乗艦はヴィルヘルミナ(後にリップシュタット戦役時にフレーゲル男爵が使用)。その艦名は彼の母親の名に由来するという。本編での登場時期は短いが、外伝では前線総司令官として陣頭指揮をとっており、出番が多く用意された。
威厳が軍服を纏ったような堂々たる人物であり「皇帝よりも皇帝らしい」と評されていた。ラインハルトは偏見により堂々と見えるだけで無能な人物であると見下していたが、多分に偏見が入っている。他の帝国軍の将帥からもメルカッツと立場を入れ替えるべきだという意見もあるが、実際には宇宙艦隊司令長官在職中は帝国の勢力圏は安定しているなど決して無能な人物ではない。
ラインハルトが准将だった頃には、皇帝の寵妃の弟であることの留意を幕僚から進言されるも一准将ごときを心にとめる必要はないと叱責している。しかし、言葉と裏腹にラインハルトを毛嫌いし戦場で抹殺しようとしたこともある。
OVA(劇場版)においては設定に人間味が増し、第4次ティアマト会戦以降、ラインハルトの実力を認め、少なくともラインハルトの天才を認める人物鑑定能力があることを示している。フレーゲルの発言にも「スカートの中の大将ではない」と皇帝の力のみで出世したわけではないと諭している。フリードリヒ4世の崩御と同時に司令長官職をラインハルトに譲る形で勇退した。その際、来たる内戦に備え陣営入りを勧誘するブラウンシュヴァイク公爵とリッテンハイム侯爵に対し、ラインハルトを甘く見ないよう警告し「この時期に退役できて幸運」という発言も残している。退役後は物語に登場せず、直後のリップシュタット戦役においても全く関与は見られない。彼の旗艦はフレーゲルに譲られている。

 

2015年6月

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